【TOEIC対策の定番!】金のフレーズ(金フレ)をレビュー
リノキア英語ブログです!
皆さんは「金フレ」をご存知でしょうか。
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TOEICというテストを知っている人なら1度は聞いたことがあるかもしれないワード。
そのくらいTOEIC対策においては有名な単語集こそが『金フレ』なのです。
もちろん私も持っています! かなり使いこんだためボロボロです。
私の周りでも『金フレ』を使っている人はたくさんいます。私自身も「TOEICの単語って何でやったらいいかな?」と訊かれた際は、かなりの確率で「金フレがいいと思う!」と答えています。
また、「ネットでおすすめされていたから」とか、「知り合いが持っているから」という理由で金フレを購入する方は多いです。
ただし、いくら人気で有名な参考書といえども、万人に適しているわけではありません。『金フレ』だって合う人もいれば、合わない人もいます。
今回はそんな『金フレ』が気になっている方のために、良いところ・気になるところをまとめていこうと思います👩🏫
テキスト選びは英語学習において非常に重要✨ それだけに自分に合うものをしっかりと選びたいですよね。
そんなテキスト選びの一助となるよう書いていきますので、ぜひ最後までご覧ください😊
どんなレベルの単語集なの?
本書の前書きにもあるのですが、この単語集は「TOEIC500点以上」の人を対象としているようです。
ただ、私が実際に使った感じだと、TOEIC500点というのは微妙なところで、本音では最低でも550点以上の人が使うべきだと思っています😓
それから私のTOEIC指導経験から言えることなのですが、TOEIC500点というのは、分からないことだらけで問題を解いている状態です💦 自信を持って正解が選べることは稀で、だいたい消去法か、2択まで絞り込んで最後は勘! という解き方になるのではないでしょうか。
しかし、TOEIC550点を超えてくると、正解をダイレクトで選べる確率がグンと上がります。それだけ分かって解ける問題が増えてくるということですね👌
このくらいのレベルになると『金フレ』での単語学習が効いてきます。逆にその前の段階にいるうちは、『金フレ』よりも初心者向けの『銀フレ』などでボキャビルしたほうが良いと思います。
「みんなが使っているから」という理由で買ってしまうと、思った以上に難しくて単語学習が嫌になるという結果にもつながりかねません😢
そうならないためにも必ず書店でテキストに目を通して、知らない単語が1ページに何個くらいあるかを確かめてみてください。
目安としては、半分くらい知っている単語が載っているものが使いやすいでしょう!
内容はどんな感じか?
金フレは4つのレベルで構成されています。
・600点レベル 助走の400語
・730点レベル 加速の300語
・860点レベル 飛躍の200語
・990点レベル 頂点の100語
見出し語としては上記合計の1,000単語です。ここに派生語や付録も合わせると2,000語を超え、TOEICに出る単語はかなり網羅されます。
800点~900点を狙うにしても、これ1冊で十分と言えるでしょう🎯
とくに最初の600点レベル&730点レベルの単語は、毎回のテストで目にするくらい頻出であるため、必須となります。たとえ600点が目標であっても、730点レベルまでは覚えたほうがいいです!
ただし、860点レベル以降は、かなり難易度が上がります。毎回必ず目にするような単語ではないので、800点以上を目指す人以外は、無理してやらなくても大丈夫です。
『金フレ』は、1冊すべて覚えるのではなく、自分の目標スコアに合わせて覚える範囲を決めていくのがイイと思います。
どう使うべき?
金フレの中身はこんな感じになっています。
左ページに例文、右ページに単語というレイアウト。
赤文字になっているところが赤シートで隠せるようになっています。
まずは単語だけを覚えてからフレーズの穴埋めにチャレンジしたり、逆にフレーズを頭に入れてから単語を見て意味を言うようにしてみたりと、使い方はいろいろです。
単語集は覚えればいいので、どんなプロセスを採用しても間違いはありません。
人がオススメする方法をそのまま真似するも良し、いろいろ実験して試行錯誤するのも良し、人によって使い方は異なるのが普通です。
私もよく「単語はどうやって覚えるのがいいですか?」と訊かれますが、その際にはいくつか方法を紹介しながらも、最後は自分に合うものを探していきましょうと答えます。
絶対に覚えられる方法など存在しませんし、そんな方法があったら日本人が英語で悩むことなんてありませんからね。
ただ、間違いなく言えるのは、「繰り返した数が多ければ多いほど単語は定着する」です。
ご存知の方も多いと思いますが、人間の記憶は睡眠中に定着するそうです。
したがって、夜寝る前に単語を覚えて、翌朝にまた復習するというサイクルは、脳の仕組みからしても理に適っていると言えるでしょう。
単語の暗記に「正解」はないけれども、「工夫」を凝らす余地はあるのです。
自分に合った方法を見つけるのも、勉強の愉しみの1つではないでしょうか。
abceed(エイビーシード)というアプリで、『金フレ』の単語・例文の音声を聞くことができます。
TOEICはリスニングもありますから、正しい発音を覚えることは必須です。
可能なら、スペルも正しく書けるようにしたいですね。
個人的に思うことですが、英語の読み間違い(無意識に別の単語で読んでしまうこと)が多い人は、単語を正しく発音できなかったり、スペルに対する意識が低かったりします。
せっかく無料で使えるアプリがあるのですから、音声も利用していくべきでしょう🙉
『金フレ』の気になる点
最後に『金フレ』の気になる点を紹介していきます。これは私自身が使うなかで感じたことや、実際に使用した方から直接伺ったことを元にしています。
まずは構成面からです。
金フレは右ページに単語が載っているのですが、赤シートを使うと英単語が消えて、日本語訳が残ります。これが使いにくいという声はよく聞きました。
単語学習と言えば、「英語→日本語訳」ができるようになることと捉えている方が多いでしょう。私もその1人であります😎
そういう方にとっては、赤シートで日本語訳が隠れないと非常に不便なのです。
『金フレ』は、「日→英」の変換ができるようになることを意図しているため、「英→日」でやってきた学習者には合わない場合があります。
ただ、本のレイアウトが変わることは考えにくいですから、学習者自身が工夫して使っていくしかありませんね。
具体的には、本についている帯や、書店でもらえる栞などで、日本語訳を隠してあげると「英→日」のチェックができるようになります。
続いて内容面です。
新形式のTOEICに対応した現在の『金フレ』が発売されたのは、2017年1月のことです。
この記事を書いているのが2022年4月なので、もう5年以上も前のことになります。
ずいぶんと長い間、TOEIC学習者を救ってきた『金フレ』ですが、さすがに5年も経ってしまうと、収録している単語が時代に沿っていない感が出てきてしまいます。
とりわけ860点レベルと990点レベルには、「今はほとんど見かけないなあ」と思う単語がちらほら載っていますし、600点&730点レベルにおいても、そろそろ新しいリストに更新してほしいなあと思うことがあります💦
TOEIC単語集におけるトップの座が脅かされることは無いと思いますが、『金フレ』もそろそろリニューアルが必要になってきているのではないでしょうか。
現に、600点レベルまでの基本単語であれば『銀フレ』のほうが優れていますし、800点以上のハイレベル単語であれば『黒のフレーズ』のほうが最新傾向を反映していると思います。
あらゆるレベルに対応できるのが『金フレ』の良さなので、改訂版については今後に期待ですね!
まとめ
(迷ったらこれ!)|600点以上を狙うための必須アイテム!
気になる点はありますが、やっぱり現時点で売っている単語集のなかでは、文句なしで良いです✨
何よりもTOEICに特化した単語集ということで、TOEIC色が100%なのが最高です!
TOEIC用の単語集はほかにもあるけれども、大学受験の要素が混ざっていたり、そもそもTOEICを受けたことがあるのか不明な人が書いていたりとかで、手放しで良書だと言えるものは多くありません。
その点、『金フレ』の著者は、常にTOEICを受けて990点(満点)を取り続けている方なので、信頼できますよね。テストを受け続けている方が書いたものには説得力もあります。
600点を目指すところからスタートし、その後700点や800点を狙っていく方は、ずっと長く使っていけますので、コスパも最高です。
購入を考えている方は、書店へ足を運んで、実際にテキストを見てみてください。
今回の記事が、皆様のテキスト選びの参考になれば幸いです😊
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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