TOEIC

【レビュー記事】初心者特急パート6

安心と信頼の初心者特急

エイゴドーラク編集長のもこです! ご覧いただき、ありがとうございます。

今回ご紹介するのは、『TOEIC L&R TEST 初心者特急パート6』です。

その名のとおり、英語初心者のためのパート6対策テキストです。

パート6に特化したテキストがそもそも少ないので、はっきりと初心者向けと打ち出しているものは貴重です。このレビューを書くにあたり、TOEIC満点を取得している私が最後までしっかりと解きましたが、クオリティは「安心と信頼の特急シリーズ」という感じで、たいへん素晴らしいテキストだと言えます。

パート6に苦手意識のある方、これからパート6の対策を始めようとしている方には、心強い味方になってくれること間違いなしです!

今回の記事では、『初心者特急パート6』がどんな人に向いていて、どんな風に使っていくのが良いのかを解説していこうと思います。

テキスト選びの参考となるよう、できるだけ詳しく書いていきますので、ぜひ最後までご覧ください😎

どんな人にオススメ?

・TOEICのリーディングが100~200点台の人

・まとまった英文を読むのが苦手or慣れていない人

1文ずつなら少しは読めるのに、3文、4文と続いていくと次第になんの話か分からなくなる・・・そんな悩みを抱える英語初心者は多いです。かつての私もそうでした。途中で知らない単語や分からない文があると、それまで積み上げてきた理解がすべて消えて、分からないことによるストレスや焦りばかりが前面に出てきてしまうというジレンマ。

パート6は長文とまではいかなくても、それなりに長さのある英文が出るので、まとまった文章を読むのが苦手という欠点から逃れることはできません。

せっかく英語をやっているのだから読めるようになりたい。リーディングが足を引っ張るこの現状を変えたい。そんな人のために、この『初心者特急パート6』はあると思ってください。

詳細は後ほど記しますが、とても簡単なレベルから読解トレーニングをスタートできます。

『初心者特急パート6』を使うにあたり、準備しておいたほうがいいことがありますので、下を参考にしてください。

【アドバイス①】
TOEICのリーディング100~150点の人は、単語・文法の基礎を勉強しておきましょう。

TOEIC100~150点だと単語力が不足しています。この状態で英文を読んでも、知らない単語ばっかりで読解トレーニングになりません。『銀フレ』のような基本単語集を使い、1‐400あたりまで覚えてから読解トレーニングに移ったほうが絶対にいいです。単語集で覚えたものを読解問題でも見ることによって、記憶がさらに定着します。

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また、パート6には文法問題も出ますから、基本は押さえておかないといけません。『ゼロドリ』のような初心者向けの文法テキストで十分ですので、読解トレーニングを始める前に勉強しておくことをオススメします。

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【アドバイス②】
先にパート5の勉強をしましょう。

パート5は短文の空所補充形式で、問題文は1文だけです。文章をいくつも読まないといけないパート6よりも、1文だけ読めば答えが選べるパート5のほうがハードルが低いため、先にパート5をやって1文をしっかりと読む練習をしておきましょう。

パート5で短文を読むトレーニングを積んだらパート6に移行するわけですが、『初心者特急パート6』はその流れをスムーズにしてくれます。また、パート5で学ぶ品詞・動詞・前置詞・接続詞・副詞などの文法知識がパート6でも必要になるので、復習にもなります。

どう使っていけばいい?

『初心者特急パート6』は簡単な問題からスタートします。

本来、パート6の問題は1つの文章につき空所が4つなのですが、『初心者特急パート6』では空所が1個だけの問題からスタートします。

空所が1個ならパート5と変わらないじゃないかと思うかもしれませんが、以下のように3文以上のまとまった文章が問題になっているので、間違いなくパート6の形式です。

パート5形式(1文で完結している)
Mr. Sato —— the meeting next week.
(A) attend
(B) attending
(C) will attend
(D) attended

パート6の例
Anyone who is interested in discussing the new policy at the meeting should contact Ms. Kikuchi by the end of this week. At this point, Mr. Sato and Ms. Toda —— the meeting. If you have any questions, please feel free to e-mail us.
(A) attend
(B) attending
(C) will attend
(D) attended

こんな感じで、パート6は文脈をつかんで解くことが要求されるため、前後のつながりを見なくてはいけません。

『初心者特急パート6』のUnit1では、上の例のような3~4文の中に空所が1つある形式になっています。さらに答えを見る前に、選択肢や本文の和訳をヒントとして見ることができるので、日本語を通しても文脈のチェックができるようになっています。

また、敢えてヒントの和訳を見ずに、知らない単語を調べながら読むことも効果ありです。

パート6対策の主眼は、文脈が取れているかです。練習では、なるべく知らない単語をなくした状態で読んでいくのがいいです。

和訳のヒントを使ってもいいから、まずは文脈をつかむ意識を持つ!

Unit2では空所の数が3つに増え、それに応じて文章量も増えます。段落も2~3個になり、より本格的な文書という感じになります。

Unit2でも答えのページより前に和訳のヒントがあるため、それを見ながら解いてもOKです。知らない単語でつまずいてモヤモヤするよりは、ヒントを見てしまったほうがいいでしょう。

文書を読んだあと、全体像と結論を言えるようにすると更にいいです。「これは新商品の宣伝についてで、今のところ地域限定での販売である」という感じです。この要約力は、英文をスピーディに理解するのにめっちゃ重要です!

文書を最後まで読んだら、1. 全体像 2. 結論 をそれぞれ言ってみよう!

何となく読まないようにすることが大事!

Unit3から文挿入問題も入った4問構成になり、本番同様の形式になります。

ただ、ここでも答えの前に和訳のヒントがついていますので、知らない単語があったり意味の分からない文章があったりしたら、どんどん和訳を見ちゃってください。

知らない単語には、蛍光ペンなどでマーカーしておくといいです。

Unit1~3を繰り返し読んで、マーカーした単語を覚えながら、文脈をつかんで読む習慣をつけていきましょう。

知らない単語には蛍光ペンなどでマーカーしよう!

Unit1~3を繰り返し読んで、文脈をつかむ習慣をつけよう!

最後のUnit4には本番形式の模試がついています。本番のパート6では4問付きの文書が4題あるので、合計16問を解きます。『初心者特急パート6』のUnit4には、この16問セットの模試が3回分あります。

Unit1~3を繰り返し読んで培った単語力と読解力を試す機会となりますから、ちゃんとタイム測定をして解くのをオススメします。

パート6の解答時間の目安は、400点目標なら20分、500点目標なら17分、600点目標なら15分以内という感じです。

Unit4の模試を解いたあとは、Unit1~3でやったのと同じように知らない単語にマーカーを引いて、和訳を見て1文ずつ意味を見直していきましょう。意味が取れていなかったところは、原因を分析してくださいね。例えば「単語・フレーズが分かっていなかった」とか、「文脈をつかめていなかった」とかです。

Unit4の模試は、タイム測定をして解こう!

解き終わったら、知らなかった単語チェックと和訳を見て意味チェック!

特急シリーズのいいところはスキマ時間で勉強できることです。

Unit1の文章はすごく短いので、読むだけなら1分もあればできます。音読をしてもいいでしょう。Unit2~3の文章ならば3,4分で読めます。電車の1駅分ですね。

こういうスキマ時間でやる勉強は、復習のほうがおすすめです。ちゃんと時間が取れるときに問題を解いて見直しをして、スキマ時間でその復習をするわけです。電車の中などで知らない単語にマーカーするのは大変ですから、そういう作業はあらかじめ済ませておいて、スキマ時間を復習に充てられるようにしましょう。

時間を取れるときは演習・スキマ時間では復習!

くれぐれも1回解いて終わり~とか無いように! そんな使い方をしているようじゃスコアは伸びないぞ!

総合評価

『初心者特急パート6』の総評

★★★★★(満点!)|めっちゃオススメよ~💛

「英語が読めるようになりたい」と願うTOEICビギナーが安心して手を出せるテキストですね。

和訳のヒントがついているけど、こんなの見ないで解いてやるぜ! みたいな変なプライドは要りません。ちゃんと分からないところは分からないと認め、ヒントを使いながら文意をつかむ練習をしてください。

『公式問題集』とか使っちゃうと、こういう練習が難しいんですよね。問題レベルも無差別級ですから、初心者にとっては非常にハードルが高くなります。

また、読解と言えばパート7と思われがちですが、その前にパート6で読解練習をスタートしたほうがいいと思います。同じ初心者特急シリーズのパート7を以前レビューしましたが、パート6の初心者特急のほうが親切仕様になっています。

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こちらが『初心者特急パート7』のレビュー記事です。

『初心者特急』はパート6 → パート7 の流れがオススメ!

TOEIC300~400点台だと、主流の『公式問題集』で勉強していくのが難しいことがあります(とくにリーディング)。なんか難しい英語ばっかりだな~って思ったら、迷わず『初心者特急』をスタートしてください。

これほど初心者が安心して使えるテキストは珍しいです。

また、レベルが上がってきて、もっとパート6の問題を解きたい! となったら『パート6特急 新形式ドリル』がオススメです。こちらはTOEIC500点を超えたあたりから使っていくといいでしょう。下にレビューがありますので、ぜひ参照してください。

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それでは『初心者特急パート6』のレビュー記事はここまでとなります。今回の記事が、テキスト選びの参考になりますように! TOEIC対策がんばってくださいね😎