【レビュー】TOEIC公式問題集7の難易度はどう?
こんにちは、リノキア英語ブログです。
今回はTOEIC公式問題集7の難易度についてレビューをしていきたいと思います。
2020年12月に『TOEIC公式問題集7』が発売されました。
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TOEIC対策のためには新しい公式問題集を使っていくのが基本です。
TOEIC対策用の問題クオリティにおいて、公式問題集よりも良いものはありません。
しかし1つだけ惜しい点がありまして、公式問題集1冊にテスト2回分しか入っていないのです。
2回分もあれば十分だろうと思う方もいるかもしれませんが、それは学習期間が1~2ヵ月の場合です。
たいていの人は1~2ヵ月でスコアは上がりませんから、3ヵ月以上かけてTOEIC対策をします。そして3ヵ月以上も勉強していると、テスト2回分をしっかり使い切ってしまい、新しい公式問題集が必要になってくるのです。
『公式問題集7』はちょっと前のテキストですが、中身は依然として素晴らしいので、2025年でもしっかり使える公式問題集です。
今回はそんな『公式問題集7』の難易度を、TOEIC990点の私がレビューしていこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
テスト1の難易度
リスニングは全体的にちょっと難しめです。
リーディングは質の高い問題がたくさんあり、素晴らしい模試です。
いわゆる「定番」の問題が多いですが、難しい問題もいくつか混じっています。また、しばらく見かけなかった「昔の定番」だった問題も出されていたので、いろいろな問題パターンを経験するのに役立ちます。パート1だからといって油断は禁物です。No.4、No,5の2問は700点以上を目指す人なら解けるようにしておきたいレベルです。
最近のTOEIC公開テストと比べたら「普通」レベルなのですが、変化球タイプの問題はけっこう難しいです。いろいろな問題を経験し、何度も解きなおして、TOEICが投じてくる変化球の軌道を頭に入れておきましょう。そうすれば本番でも変化球タイプの問題に対処できます。このパート2はいい問題でした。
オーソドックスなパート3です。単語の言い換えに気づけるかが重視されており、簡単に解けるサービス問題は少なめでした。セリフ問題もグラフィック問題も、ちゃんと聞いていないと解けません。公開テストでもパート3,4が難しいことが多いので、このくらいのレベルが普通だと思っておいたほうがいいです。
ナレーターの言ったキーワードが正解の選択肢にそのまま入っている問題がちょっと少なめでした。内容を理解しているかが試される問題です。公式問題集11でもその傾向が見られます。キーワードを拾っていくという基本スタイルは変わりませんが、ちょっとずつ内容も分かって解けるようになっていけると、TOEICの変化に対応していけると思います。
TOEICのパート5の定番問題がぎっしり詰まった素晴らしいセットです。全問正解できるまで何回も解きなおしましょう。公式問題集「11」や「10」のパート5はかなり難しいので、初心者にとって公式問題集7のパート5は貴重です。知らないことをすべて覚えるくらいの復習を心がけましょう。
パート6にも定番問題がたくさんです。文挿入問題がちょっと難しいですが、それは公開テストも同じです。パート5同様に、何度も解いていきたいレベルでした。また、パート6では文書のトピックが分かるかも重要です。復習でしっかり確認しておきましょう。
公開テストを基準にすると、普通~やや難しいくらいのレベルです。もし難しいと感じたのであれば、公開テストでも同じように感じるでしょう。模試としては非常にハイクオリティな問題なので、隅々まで読み込んで、疑問点をすべて解消した状態になるまで復習をしてほしいです。
テスト2の難易度
リスニング、リーディングともに標準レベルです。
良問が多いので、初級者が最初に使う公式問題集としてお勧めできます。
かなり易しめに設定されているので、TOEIC600点が目標の人でも全問正解が狙えます。というよりも全問正解しないといけないレベルと言っていいでしょう。正解数も大事ですが、どれだけ聞き取れているかも大事です。100%聞き取れるまで復習しましょう。
平均レベルです。テスト1のほうが変化球タイプが難しい分、テスト2のほうの正解数は増えるかもしれません。問題レベルはそこまで高くないため、どれだけ聞き取れているかが大事です。正解数がいいと復習が甘くなってしまうものですが、100%聞き取れるまで徹底的に反復しましょう。
テスト1と傾向は同じなのですが、テスト2のほうが引っかけが多く、そのぶん難易度も高いです。引っかけに騙されないためには内容理解をしっかりさせることが大事です。公式問題集7のパート3,4はトピックがTOEICの典型ばかりなので、音読・シャドーイングの素材として長いこと使っていけます。
前半は解きやすいですが、後半に進むにつれて難しくなっていきます。全体的に見れば「普通」レベルでしょう。キーワードが聞こえれば正解できる問題はそれなりに多いので、正解数は確保しやすいです。テスト1よりは簡単ですが、高得点のためには内容理解が試されている点は同じでした。
基本的なことを試す問題の多く、どれも良問です。複合名詞に関する問題が多めだったのが特徴的でした。TOEICにおいて複合名詞が正解になるときはどんな場合かが分かると思います。もちろんそれ以外の問題も定番どころを突いていますから、非常にいい練習になりますよ。
文法問題は標準レベルでしたが、語彙問題が少し難しめでした。コロケーションの知識が必要だったり、ダミーに惑わされたり、本番さながらです。どれだけ英語に触れてきたかを試しているかのような問題レベルです。初心者から上級者まで、解く価値のある問題だと思います。
テスト1よりも文章量が多く、細かいところまで読まないと正解できない問題が目立ちました。テスト1よりも少しだけ難しいです。読み急いでしまうと正解が見つからなくなるので、時間はかかってもいいから丁寧に読むことが大事です。見つからなくて何度も読み返すほうが時間のムダですからね。時間が足りないのは皆同じなので、解くべきか捨てるべきかの判断力をつけていくのが得策です。
復習をしっかりと!
公式問題集7はテスト1,2どちらも標準レベルの模試でした。
公式問題集「11」や「10」がけっこう難しいので、初心者だったら公式問題集7からスタートするのがいいかもしれません。
ちなみに公式問題集についている番号は「発売された順番」です。難易度ではありません。
さて、公式問題集を解いていくつ正解できたかも大事ですが、それ以上に大事なのが復習です。
公式問題集をきちんと復習しようと思ったら、1ヵ月は平気でかかります。反復すれば2~3ヵ月とかかりますので、そのくらい時間をかけるつもりで公式問題集を買ってください。
やはり1冊をしっかり使い込める人は、スコアも上がることが多いです。
それを念頭に置いて、TOEIC対策をがんばってください。
今回の記事が、テキスト選びの参考になれば幸いです。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!