海外経験ゼロでもTOEIC満点が取れました【純ジャパの英語学習記】
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こんにちは、リノキア英語ブログです。
私は日本に生まれ、中学生で英語をスタートし、そこから海外に一歩も出ることなく、日本で英語を勉強してTOEIC990点(満点)を取りました。
初めてTOEICを受験したのは18歳の時でした。
そして初めてTOEIC満点を取ったのは28歳の時でした。
なんとTOEIC満点を取るまでに10年もかかったのです!
大学時代、私は図書館でよく英語を勉強している学生でした。周りからはこう尋ねられたものです。
「留学しないの?」
私は決まって「しない」と答えました。
なぜなら、留学しなくても英語を習得できることを自分で証明したかったからです。
※当時の私にとって、英語の習得=TOEIC満点を取る、英検1級を取る、という認識でした。
今回はそんな私の経験から、海外経験がなくてもTOEIC満点を取れるということについて書いていきたいと思います。私のささやかな経験が、誰かの役に立てば幸いです。
私のTOEIC歴
大学1年生の9月に初めてTOEICを受験しました。まだ旧形式だった頃です。
2025年の今だったら、こんなに高いスコアは出ないでしょう。せいぜい650点がいいところかと思います。
我ながらリーディングで410点も取れているのが驚きです。今だったら絶対に無理ですね。たぶん320~330点くらいでしょう。
旧形式TOEICの恩恵があったとはいえ、リーディングで410点も取れたのは間違いなく大学受験のおかげです。語彙と文法では困りませんでした。読解スピードもよかったです。
この経験から、大学受験をがんばった学生はなるべく1年生、遅くとも2年生のうちにTOEICのスコアを取ってしまったほうがいいと思っています。
そうすればインターンだったり、他の資格試験のために時間を割けますからね。
話を戻して、初受験後はTOEICを定期的に受験するようになりました。
大学生時代のベストスコアは980点でした。満点まで一歩届かなかったのです。
大学を出て社会人になり、しばらくTOEICから離れていました。
あるとき、何かのきっかけでTOEICが新形式になったことを知り、もう一度やってみようという気が起こったのです。
およそ2年ぶりにTOEICを受験したときは955点(L:495 R:460)でした。これが新形式TOEICの初受験です。
そして翌月のTOEIC、つまり2回目の新形式TOEICにチャレンジした回で、私は初めてTOEIC満点を達成しました。
テスト後の手応えがよくなかったので、まさか満点が取れているとは夢にも思いませんでした。
大きなスコアアップ
TOEICで大きなスコアアップを経験したことが2回あります。
1回目は大学1年生の春休み。そのときTOEICで910点(L:485 R:425)を取りました。
これは人生で2回目のTOEICでした。初受験が790点だったので、120点もアップしたのです。
2回目は大学2年生の春休み。そのときTOEICで980点(L:490 R:490)を取りました。
その前の回が935点だったので、45点もアップしました。900点を超えてからの45点アップというのはめちゃくちゃデカいんです。
この2つのスコアアップには共通点がありまして、どちらも同時期に「英検」に合格していました。英検準1級に合格したあとのTOEICで910点を取り、英検1級に合格したあとのTOEICで980点を取ったのです。
もちろん自分の実力がアップしていることも感じたので、必然的なスコアアップだったと思います。
一番大きかったのは「語彙力」でした。
英検準1級や1級の勉強をしたことで、私の語彙力は凄まじく増えたのです。
おかげでTOEICに知らない単語はほとんどなくなり、英文がスイスイ読めました。TOEICってこんなに簡単な英語だったんだ! と生意気にも思った瞬間でした。
リスニングでも英検で難しいものを聞いていたので、TOEICのほうがずっと簡単に感じました。こうしてリスニング、リーディング両方の実力がドーンと伸びたのでした。
TOEIC満点を取った私の勉強法
リスニングのパート1,2では、問題を解いた後にディクテーションをしました。
これによって、自分が聞こえたところ・聞こえなかったところが浮き彫りになります。
それから音読をして、スラスラ読めるようになったらシャドーイングをみっちり練習しました。
パート1,2は短文なので、ディクテーションをするのにぴったりです。シャドーイングも短い文から練習するほうが継続できます。
パート3,4では、問題を解いたあとにスクリプトの意味を確認してから音読をしました。
そしてスラスラ音読できるようになったら、今度は暗唱できるように練習します。
暗唱はただの丸暗記ではありません。スクリプトの英文を、自分が使っている感覚で暗唱することが大事です。するとイメージが浮かび、臨場感のある暗唱ができます。
スラスラ暗唱できるようになったら、最後にシャドーイングを練習します。
シャドーイングも自分がその英語を使っている感覚でシャドーイングします。文法・語法も意識して、自分がその英文を作り出しているイメージでシャドーイングします。
この練習をすると、音声が自然と入ってくるようになります。いちいち和訳したり、聞こえなかったところで焦ったりしなくて済みます。
TOEIC満点を狙う人というのは、リーディングの基本はできています。
答えを見つけるのが雑だったり、読む実力が足りなかったりして失点している状態なので、このレベルまで来たら大量の問題を解くことが必要です。
私は公式問題集を4冊と、リーディング模試(1000問)の合計1800問を何回も繰り返しました。のべ問題数にすると6000~7000問は解いていると思います。
TOEIC満点の最大のハードルはリーディングで満点を取ることなので、たくさん問題を解かないと満点が取れるリーディングの感覚が身につきません。
ただ、この満点を取る感覚は1度身についたら残ってくれるものなので、その後も満点を取り続けることができるようになります。
TOEIC満点で大変なのは、最初の1回を取ることなんですよね。
とにかくリーディングは量をこなしましょう。目標は10,000問です。
おわりに
大学生の頃、「TOEIC満点を取るまでは海外に行かない」という不思議な目標を立ててから10年、ようやく達成しました。
今では海外旅行にも行けて、英語でコミュニケーションを取っています。
TOEIC満点を取れたことは嬉しかったですが、それよりも自分の勉強法が正しかったことを証明できたことのほうが嬉しかったですね。
頑固に、意地を張ってやらないと、TOEIC満点を取るのは難しいです。
ただ、諦めずに継続すれば達成できることなので、人生の目標の1つに掲げるのもいいですよね。
純ジャパでも、留学ブーストしなくても、独学でも、英語はできるようになります。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!
この記事が、TOEICを頑張る方の励みになれば幸いです。