初心者がやりがちなTOEIC対策の間違い3選
こんにちは、リノキア英語ブログです!
今回はTOEIC990点の私から見た「英語初心者に見られるTOEIC対策の間違い3選」を紹介していきたいと思います。
TOEICをやるぞ! と決意してテキストを揃えたまではいいものの、いざ勉強をしてみると、なぜか上手くいかない・・・そんな悩みを持つ方はとても多いです。
「何をしたらいいのか分からない」という話を、私も今までにたくさん聞いてきました。
今回はそんな方たちの道しるべになるような記事を書いていきたいと思います。
TOEIC対策にお悩みの初心者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
間違い①:何となくで文法に手を出す
英語といえば文法・・・そう思って文法から勉強する人がとても多いです。
それは間違いではありませんが、なにを狙って文法学習をするのかを知っていないと、無駄に時間を費やすことになりかねません。
英語初心者の方だと、TOEIC500~600点を目標にすることが多いです。
そのスコアを目指すにあたり、文法をどのくらいまで勉強しておくべきなのか? 答えは「中学英語までで十分」です。
大学受験を頑張った経験がある人だと、受験生のときにやった文法(過去完了、関係副詞、仮定法など)を思い出すかもしれませんが、TOEIC500~600点を目指すのに、そこまでの細かい知識は必要ありません。
なぜ中学英語をやっておくべきなのかというと、それはTOEICの文章のほとんどが中学文法を使って書かれているからです。
つまり、TOEICの文章を読めるようにするために中学英語を勉強するのです。
ちなみに、中学英語をやり直すのにオススメのテキストはこちらです。
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ここで知っておいてほしいのが、TOEICには文法問題が出題されることです。
しかし中学英語をしっかりやっても、そうした文法問題が解けるようになるとは限りません。出題のポイントが異なるからです。
TOEICの文法問題のパターンを大きく分けると、1.品詞問題 2.動詞問題 3.前置詞・接続詞問題の3パターンになります(もちろん他の文法が問われる問題も少々出ます)。
中学英語をやり直す問題集を使うと、動詞問題には対処できるようになりますが、品詞問題と前置詞・接続詞問題には対処できるようになりません。
つまり、TOEICの文法問題のためには専用の対策をしないといけないのです。
頻出文法3パターンの問題をたくさん練習できるテキストが必要だということです。
ちなみにオススメの教材はこちらです。
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文法問題を解くためのコツと知識を身につけ、ひたすら練習しましょう。
1.TOEICの文章を読めるようにするために中学英語を身につける
2.TOEICの文法問題が解けるようになるためにTOEIC専用の文法テキストで問題演習をする
間違い②:読解問題を練習しない
TOEICはリスニング100問、リーディング100問の合計200問のテストです。
リーディングの内訳は以下の通りです。
① 短文の空所補充問題(文法・単語問題):約40問(うち文法問題は20~25問)
② 長文の読解問題:約60問
長文読解の比率のほうがずっと大きいのです。
それなのに、初心者の多くは文法問題ばかり練習して、読解問題には手を付けようとしません。
リーディングのスコアが伸び悩むのは、読解問題を正解できるようにならないからです。
長文をやらなきゃいけないのは分かっているけれど、何をどう勉強すればいいのか分からない・・・そういう初心者がほとんどなのではないでしょうか。
まず、英文を読むにあたって必要なことは、1.単語 2.文法 3.経験値です。
1.単語:これは多ければ多いほどいいです。単語帳を1冊すべて覚えましょう
2.文法:中学レベルの文法を知っていれば大丈夫です
3.経験値:多くの人に不足しているのはこれです。読んでいる量が少なすぎる・・・
多くの初心者にとって、読解問題はハードルが高いのです。その理由は、難しい問題が多いからです。「まだ自分には無理だ」と打ちのめされた結果、遠ざかってしまうのです。
TOEIC公式問題集の読解問題は、本番レベルなので初心者にはハードルが高いです。
なので、初心者でも安心して使えるテキストで読解問題を練習しましょう。オススメはこれです。
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この本はTOEICの読解問題のパターンを覚えながら、問題を解いて練習できます。長文で使われている単語はTOEIC頻出の基本単語ばかりなので、知らないものはすべて覚えるよう復習しましょう。
パート6のテキストも、読解練習をスタートするのに使えます。上記のテキストと並行して使うのもいいです。とにかく読まないと読めるようにはなりません。
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1.TOEICのリーディングの半分以上は長文読解の問題
2.無理にでも読まないと、読めるようにはならない
3.初心者向けのテキストで読解問題に慣れていこう
間違い③:リスニングの復習をしない
リスニングの勉強法が分からないから、問題を解いた後は何もしない・・・という初心者は多いです。
当然ですが、リスニング問題を解いただけでリスニング力が上がることはありません。解いたあとに復習をするからこそ伸びるのです。
それではリスニングの復習はどのようにするのがいいのでしょうか。
リスニング学習の第一歩は、放送された英文を読んで理解できることです。
読んでも分からない英語は、聞いても分かりません。
どんなことを言っていたのかを文字で読んで理解しましょう。知らない単語があれば覚え、意味が分からない箇所は和訳を見ていったん納得させます。
読んだら理解できる状態になったら、声に出して読んでみましょう。
発音が不安だったら、お手本の音声を聞いて真似をしましょう。
自分で発音できない音は、聞いても分かりません。
音がつながったり、消えたりすることもあります。よく耳を澄ませて聞き、細かいところに気づけたら、それも真似して音読するようにしましょう。
1回音読できるようになったからといって、それで聞けるようになるとは限りません。新しい感覚はそんな簡単には身につかないものです。
スラスラ音読できるようになっても、最低1週間は毎日音読し、毎日聞きましょう。そうやって反復することで、脳みそが音を認識してくれるようになります。
この反復ができるかどうか・・・これがスコアアップするかどうかの分かれ道になります。
教材は公式問題集を使うのがベストです。本番でも耳にするナレーターの声が聞ける教材は公式問題集しかありません。
1.まずは読んで分かるようになる
2.読んで分かるものを音読する
3.最低1週間は同じものを毎日音読し、毎日聞く
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私がこれまで目にしてきた間違ったTOEIC対策をベースに書きました。
本当はスクールに通って勉強するのが最も安心なのですが、独学でTOEIC対策をする方のほうがずっと多いので、そういった方たちの参考になれば幸いです。
間違ったTOEIC対策はほかにもあるのですが、今回はとくに重大な3つを挙げさせてもらいました。
今回の記事がTOEIC対策をする学習者の助けとなれば嬉しいです。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。