TOEICを受験すると決めたら最初にやることはコレ!
どうも、TOEIC満点のエイゴドーラク編集長です😎
今日は初めてTOEICを受験する方に向けての記事です。
まず見出しの答えですが、「形式を知ること」です!
形式がよくわからないまま受験しに行ってしまう人って、けっこういると思うんですよ。個人的に、そういう方に何人かお会いしたこともあります。
でも、相手のことを知りもしないで戦いに臨むって無謀ですよね!
だからTOEICに申し込んだら(あるいは申し込む前でも)テストの形式をチェックしておきましょう。どんな問題が出るのかを知っておいて損はありません。
テキスト選びや勉強法を考えるのはその後でも全然OKです。
この記事では、まずはTOEICの形式を解説していき、その後におすすめのテキストや勉強法をご紹介していきますので、形式について分かっているという方はテキスト一覧や勉強法をぜひ参考になさってくださいね😎
TOEICの問題形式をパートごとに解説
TOEICは基本的にリスニング(L)とリーディング(R)で構成されています。このため、TOEIC LRテスト という呼ばれ方をすることもあります。
それとは別にスピーキング(S)とライティング(W)の実力を試す TOEIC SWテストというものもありますが、一般的に「TOEIC」というワードが指すのは「LRテスト」のほうになります。
この記事では「LRテスト」の形式を解説します。リスニングがパート1~4、リーディングがパート5~7という構成です。
パート1:写真問題(全6問)
1枚の写真に対してA~Dの4つの英文が流れ、写真について正しく言っている英文を選ぶ問題です。
例)
(A) She is drinking from a cup.
(B) She is working at a computer.
(C) She is holding a smartphone.
(D) She is reading a newspaper.
こんな感じです。
ハズレの選択肢にも写真に写っているワードが出てくるので、単語だけ聞いて選ぼうとすると引っ掛かる可能性があります。なるべく文全体を理解して選ぶようにしましょう。
パート2:応答問題(全25問)
1つの質問に対し、答えとして3つの英文が読まれます。正しい応答のものを選ぶ問題です。
問題パターンとしては2通りあり、ストレートに回答している「直球タイプ」と、遠回しに回答している「変化球タイプ」です。
直球タイプの例)
Q: When is the meeting?
(A) Next week.
(B) On the third floor.
(C) It’s Ms. Yamada.
「いつ」と聞いている質問に「来週だよ」と答えています。とてもストレートな回答ですよね。これが直球タイプの問題であり、解きやすい問題が多いので初心者にとっては得点源となります。
変化球タイプの例)
Q: When is the meeting?
(A) I met him yesterday.
(B) Ms. Yamada attended the meeting.
(C) Didn’t you check the e-mail this morning?
「いつ」と聞いているのに対して「今朝のメールを見ていないの?=そこに書いてあるよ」と遠回しに答えています。これが変化球タイプの問題であり、難易度が高めになります。700点以上の高スコアを目指す人は、このタイプでも得点できることが求められます。
パート3:会話問題(全39問)
30~40秒の会話文を聞いて、それに関する3つの問題を解きます。問題文と選択肢はあらかじめ読むことができ、これを「先読み」と言います。先読みをスピーディーかつ正確にできると有利なので、リスニング力だけではなくリーディング力も必須です。
パート4:説明文問題(全30問)
30~40秒の説明文(1人がずっと喋る)を聞いて、それに関する3つの問題を解きます。パート3との違いはナレーターの数だけで、問題形式は同じです。よって先読みがとても重要になるため、素早く読むトレーニングをしておかないと慌てることになります。
パート5:短文穴埋め問題(全30問)
30問のうち、文法問題が約20問、語彙問題が約10問という構成です。文法問題には、品詞問題・動詞問題・前置詞&接続詞問題・代名詞問題・比較問題などが出題されます。文法のほうは対策がしやすいので、リーディング学習をスタートするのにおすすめです。
語彙問題を解くには単語力と読解力が必要です。文法問題よりも正解数を安定させるのに時間がかかります。
パート6:長文穴埋め問題(全16問)
大問1つにつき小問4つという構成です。したがって長文を4つ読み、16個の問題を解きます。出題内容はパート5とほとんど同じで、文法問題と語彙問題がメインです。
決定的に違うのは、パート6には「文挿入問題」があります。文章まるごとが穴埋めになっているので、難易度が高めです。
パート7:読解問題(全54問)
1つの文書を読むシングルパッセージ問題が29問(文書は10個)、複数の文書を読むマルチパッセージ問題が25問(文書は5個)という構成です。
マルチパッセージ問題には、文書が2つのダブルパッセージ問題(計10問)と、文書が3つのトリプルパッセージ問題(計15問)があります。だいたいの人は、そのボリュームの多さに圧倒されてしまいますが、意外と解きやすい問題が多かったりするのも特徴です。
「リーディングが最後まで終わらない」という悩みを持つTOEIC学習者はとても多いです。
ですが今のTOEICを時間内で解き切れるのは一部の上級者だけです。900点を持っている人ですら最後まで終わらないことが多々あります。
作戦としては、全問解き切るよりも、解ける問題を1つでも多く正解することを目指したほうがいいです。スピードばかり気にして正答率が上がらないようじゃ意味がありません。
初受験のために、以下のテキストを揃えよう!
TOEICの形式がわかったら、次はテキスト選びです。編集長がオススメするものを紹介するので、参考にしてみてください!
必須テキスト
・公式問題集(なるべく最新のもの)
・TOEIC向けの単語集
自分のレベルに応じて
・文法問題集
・リーディング問題集
公式問題集
公式問題集は必ず1冊用意してください。それもなるべく新しいものがベストです。
2023年12月時点だと『公式問題集10』が最新版ですが、その次に新しい『公式問題集9』でも大丈夫です。10とか9という数字はレベルではなく〇冊目という意味なので、どの問題集を買ってもレベルは同じです。
TOEIC公開テストには最新の公式問題集の類題が出やすい傾向があるので、できるだけ最新の公式問題集を使ったほうがいいです。
繰り返しになりますが、絶対に買ってください!
TOEIC向けの単語集
単語集はたくさんありますが、有名どころを選んでおけば大丈夫です。
400~600点を目指す人は『銀のフレーズ』がオススメです。
この単語集は素晴らしいです。無駄な単語が1つもない、まさに600点を目指す人のためのベストな単語集と言えるでしょう。単語力が不安な方は『銀のフレーズ』でスタートしておけば間違いありません。
700点以上を目指す人は『金のフレーズ』がオススメです。
TOEICの単語集といえば『金フレ』と認識されているくらい有名な単語集です。ひとまず間違いないので、これを使っておけば安心です。
800点以上を目指す人は『金のセンテンス』がオススメです。
『金フレ』よりも多くの単語を学習できるだけでなく、余白が多いので関連語を書き込んだりするのが楽です。単語集には載っていないけれども問題集には出ている単語が少なからずあるので、上級者はそこまで覚える必要があります。
文法問題集
文法を学び直したい・文法問題を練習したいという方にオススメを紹介します。
文法の学び直しには『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる問題集』がいいです。
学生時代に英語が苦手だったり、ちゃんと勉強しなかった人にぴったりです。TOEICに出る文法の95%は中学レベルなので、まずは中学英文法を押さえておけば大丈夫です。大学受験に出るような文法の知識は、ほとんど必要ありません。
この問題集は書いて練習できるのがポイントです。読むだけの勉強だと「分かったつもり」になってしまいがちですが、手を動かして問題を解けばより定着が進みます。
TOEICの文法問題を練習したい場合は『金の文法』がオススメです。
TOEICに出る文法問題をまんべんなく練習できます。解法パターンが網羅されているので、繰り返し解けばパターンを身につきます。そこまで分厚くないので、1冊やり切ることも簡単でしょう。挫折することなく最後まで使いとおすことができるのもポイントです。
リーディング問題集
読解問題の練習をするためのテキストを紹介します。
公式問題集の英文が難しい場合は『初心者特急パート7』がオススメです。
公式問題集は本番レベルなので、あらゆるレベルの問題が載っています。初心者にとっては難しすぎる問題も多々あるため、思うように読解問題を練習できない恐れがあります。
もし公式問題集の長文問題が難しすぎると感じたら、『初心者特急パート7』からスタートしてみてください。自分のレベルに合ったところから始めましょう。
公式問題集に加えてトレーニングしたい場合は『壁越え模試リーディング』がオススメです。
100問のリーディング模試が5セットも収録されています。しかも問題が本番レベル~ちょっと難しいレベルになっているので、公式問題集とそこまで差がありません。たくさん練習をしたいなら間違いなく買いです。
勉強法を知ろう
単語はとにかく反復
「単語が覚えられない」という悩みを持つ人は多いですが、ほとんどが反復が足りていないのが原因です。
2,3回見ただけで覚えられると思うのが間違いで、最低でも10回は復習しましょう。その気概があれば、単語はちゃんと覚えられます。
そして発音も正しく覚えましょう。TOEICはリスニングがあるので、間違った発音で覚えてしまうと、聞いても認識できません。せっかく意味を覚えたのに、聞いたら分からないのは悲しいです。だからアプリなどで発音を聞いて、自分でも発音しましょう。
書いて覚えるのも有効です。スペルまで覚えられると、読み間違いが減ります。似ている単語をよく読み間違えるという人は、ぜひ書いて覚えることにトライしてみてください。
リスニングは音読から
大事な法則を覚えてください。「自分で発音できる音=聞き取れる音」です。
発音できないものは聞いても分かりません。だからリスニング対策では必ず音読をするようにしましょう。もちろん文の意味が分かった状態で音読してください。
また、ネイティブの音声を聞いてから自分でも真似して読んでみる「リピーティング」という勉強法も良いです。お手本を真似することで正しい発音やリズムが身につきます。
そして聞いた音を文字にして書き取る「ディクテーション」も効果的です。聞き取れていると思っていても、実は分かっていなかった音が浮き彫りになります。
音読・リピーティング・ディクテーションの3つをしっかりやれば、リスニング力は間違いなく伸びていきます。
リーディングは単語暗記と根拠を言えるようにすること
英文が読めない原因の1位は「単語不足」です。知らない単語が多いほど、読める英文は減りますから、単語をどんどん覚えていきましょう。
単語集をベースに覚えつつ、問題集に出てきた知らない単語もできるだけ覚えてください。
もう1つ大事なのが、正解の根拠を自分で言えることです。
(A)が正解だけれども、なぜ(A)が正解なのかを人に説明できないと、本当に正解したとは言えません。何となくで解いているうちは実力が伸びないので注意してください。
勉強習慣をつけてコツコツ頑張ろう!
TOEICのスコアは1日や1週間では変わりません。
継続的に勉強して、英語力を上げた先にスコアアップがあります。まずは勉強習慣をつけるところからスタートしましょう。
とりあえず3日連続で勉強してみてください。それができたら5日連続を目指しましょう。そのようにして勉強するという行為を自分の中にプログラミングします。1日でもサボってしまうと振り出しに戻るので、とにかく最初の継続が大事です。
くれぐれもテキストを買って満足したりしないように! スコアアップ目指して頑張ってくださいね😎
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。