TOEIC

assistance with ~ / assitance for ~ の違いはナニ!?

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リノキア英語ブログです😎

この前、TOEICの問題を解いていたときに、以下のような問題と出会いました(英文と選択肢はリノキア英語ブログで作成したものです)。

If you need assistance —— our updated reservation system, please call us at 555-0001.

(A) for
(B) to
(C) with
(D) by

どうです? 迷いました?

前置詞の問題って、語法が絡むと難しくなります。

ちなみに上の問題の正解は(C)with です。

上級者はさすがに正解できると思いますが、答えを選ぶときに(A)for にも可能性がありそうと見た人は多いのではないでしょうか。

前置詞 for には「~のための、~に対して」という意味がありますから、for が入ったとしても意味が通じそうではあります。が、これは正解ではありません。

なぜなら assistance for ~ という語法(使い方)がそもそも無いからなのです。

ただ、こうした説明だけでは納得がいかないという人もいることでしょう。

そこで今回の記事は、assistance とセットになる前置詞について深掘りしていこうと思います。とてもニッチな記事となりますが、1つの学びの機会となれば嬉しいです!

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動詞 assist から考える

まずは動詞形の assist の使い方を見ていきます。ご存知の方も多いでしょうか、品詞が異なっても語法は同じというケースが英語にはとても多いのです。

動詞 assist の語法

・自動詞の場合は、assist with ~ / assist in ~ (※ ~ には仕事内容)
・他動詞の場合は、assist+目的語+with / in / to do
~

※ with ~ / in ~ 以降が意味的に不要なときもあります

自動詞 assist の例文

・I will assist.(手伝いますよ)
・I can
assist with your research.(あなたの研究を手伝いますよ)
・Our staff will
assist in selecting the right item.(当社のスタッフが適切な商品を選ぶのをお手伝いします)

assist in とした場合、名詞だけでなく動名詞も続けることができます!

他動詞 assist の例文

・I will assist you.(あなたを手伝いますよ)
・Ryo
assists Dr. Jobs with his research.(リョウはジョブズ博士の研究を手伝っています)
・He
assisted us in filling out the loan application.(彼は我々がローンの申請書を記入するのを手伝ってくれた)
・He
assited our team to organize the conference.(彼は我々のチームがその会議を計画するのを手伝ってくれた)

※ 語法は『Oxford Advanced Learner’s Dictionary 9th edition』を参考にしています。

< assist とセットになる前置詞は with と in >

辞書に載っている語法を見てみると、動詞 assist と一緒に使われる前置詞は、with / in ということが分かります。

名詞 assistance の語法をチェック!

続いて、assistance の語法を見ていきましょう。こちらも『Oxford Advanced Learner’s Dictionary 9th edition』を参考にしています。

名詞 assistance の語法

・assistance with ~ (※ ~ には仕事内容)
・assistance in doing
・assistancce to do

assistance の例文

・If you need assistance with our updated reservation system, please call us at 555-0001.(当社のアップデートされた予約システムを使う上での助けが必要でしたら、555‐0001にお電話ください)
・The company provides
assistance in creating a Web site.(その会社は、ウェブサイトを作るための助けを提供しています)
・I need
assistance to repair the air conditioner.(私はエアコンを修理するための助けが欲しいです)

< assistance とセットになる前置詞も with と in >

というわけで、動詞 assist も 名詞 assistance も、セットになる前置詞は with や in であることが分かりました。forとセットになる用法はそもそも無かったのです!

assistance for ~ だけに目を向けてはいけない

ネットなどで例文を検索すれば、” assistance for ” が含まれている文章は容易に見つけることができます。

ただし、ここで注意しないといけないのは、for は決して assistance の語法で使われているのではないということです。

例文で詳しく見てみましょう。

The government decided to provide financial assistance for young generations.(政府は、若い世代に金銭的な支援を提供することを決めました)

この文で assistance for ~ となっているのは、動詞 provide の語法によるものです。

provide A for B(AをBに与える)という語法において、A=assistance であるため、たまたま assistance for という語順ができているだけなのです。

ほかにも assistance for ~ が含まれる文章は多くありますが、すべてにおいて共通しているのが for 以降には支援を受ける対象が続くということです。

assistance for+支援をもらう人・モノ

あくまで意味的に for が使われているだけ。辞書には for を伴う用法は載っていないので、assistance の正式な使い方によって for が使われているのではない。

assistance with+仕事 / 使いたいモノ

何か使ったり実行したりする際には with / in doing を使います。これは辞書に載っている用法なので、まさしく assinstance を使う際の正式ルールです。

いかがでしたでしょうか。たかが前置詞、されど前置詞、です。

前置詞は感覚で捉えることが非常に大事ですが、今回の assistance のように感覚だけでは解決するのが難しいケースもあります。そういうときに細かく調べてみると、英単語の新しい一面が分かって面白いですよね!

今回の記事が、assist / assistance という単語を理解するのに役立てば嬉しいです😊 最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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ABOUT ME
リノキア
リノキア
英語講師 / ブロガー
中学生で英語を始め、1度も海外に出ることなく英語力を上げてきました。

【保有資格】
TOEIC990点
英検1級
全国通訳案内士
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