初級者がパート7対策をするのは難しい
エイゴドーラクのもこです😎
今回紹介しますのは、こちらのテキストです。
『初心者特急 パート7』というタイトル通り、英語を始めて間もない方、英語を読むのが苦手という方向けの読解問題集です。
英語をずっと避けてきたという方、受験勉強で英語をやらなかったため苦手意識があるという方は、割と多いです。きっと皆さんの身近なところにもいることでしょう。
そういう方であってもリスニングやパート5くらいだったら、それなりに対策はできますし、問題演習もしやすいです。
でもパート7のような読解問題となると、俄然ハードルが高くなるのです😢
そもそもTOEIC300点前後の初学者にとって、公式問題集のパート7は難しすぎます。
公式問題集を使うには最低でも400点以上ないと、分からないことが多すぎて挫折してしまうでしょう。さらに困ったことに、初学者でも解ける問題数は非常に限られていますから、たくさん読んで慣れるということができません。
英語が読めるようになるには、とにかく正しく、たくさん読むことが必須です。
そのためには自分のレベルに合った素材が欠かせません。
今回紹介する『初心者特急パート7』は、公式問題集が難しくて辛い💦 という方でも安心して使える難易度になっていますので、このテキストが気になっている方は、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです💡
どんな人にオススメなの?
リーディングスコアが、100~200点の人にオススメ
いくら初心者向けと言えども、最低限の単語力がないと厳しいです。
もし知らない単語だらけでまったく読めない状態なのであれば、まずは単語集を使って語彙力を伸ばすことが先決です。
知らない単語はちょくちょくあるけれども、書いてある内容が何となく想像できるのであれば、そのまま使い続けてください👌
そして、このテキストを上手に使うポイントとしては、以下が挙げられます。
問題が載っているページをめくった次のページには単語リストがあるので、本文中の知らない単語にマーカーをしながら単語リストで意味を確認し、読んでいきましょう(すぐ近くに問題の答えも載っているので、そこは見ないように注意!)。
英語が読めるようになるには、とにかく読むことが大事です。
知らない単語はその場で意味をチェックし、英文全体の意味を掴んでいってください。
問題を解くときには、「根拠」を見つけるようにしましょう。
何となくで答えを選ぶのは良くないです🙌
例えば、「本文の3行目に~と書いてあり、それが(A)と同じことを意味しているから(A)が正解だ!」という感じで、答えに到達するまでのプロセスを言葉で表現してみましょう。
根拠を見つける習慣は、早いうちに身につけておくのが得策です。
リーディング200~300点台の人の速読・多読にもオススメ
「速読」は、実力がつけば自然とできるようになります。
そもそも、読むスピードを上げるには、リーディング経験値をたくさん獲得する必要しなければなりません。
リーディング経験値とはつまり読んだ量、それも「正しく読んだ量」です。
言うまでもないことですが、間違った理解のまま大量に読んでもダメですよ。読み終わったあとに「なるほどね、完璧に理解したわ」と言えるように読みましょう。
そうやって正しく読んだ経験が増えれば増えるほど、初見の文でも難なく読めるようになるので、結果的にスピードも速くなっていくのです。
そしてこの『初心者特急パート7』は、易しめの英語で書かれていますから、たくさん読むトレーニングには最適です。
リーディング200~300点が取れるのであれば、このレベルの英文を読みまくるのは非常に効果的です。問題もしっかり解きましょうね。
8割くらいの正解数だとリーディング250点前後、9割で250~300点、(ほぼ)全問正解であれば300点以上は取れるのではないでしょうか。
たくさん読んだ分だけ英語に慣れますし、英語に慣れた分だけ読むのも速くなります。
タイトルにある「初心者」という言葉をバカにせず、初心に帰って基本レベルがしっかり読めているのかを確かめてみてください。
ここで気をつけなきゃいけないのが、上級者ぶって速読してはいけないということです😡
正確に読めていないのに、速く読もうとしても無駄です
2日前に筋トレを始めた人がいきなりベンチプレス100キロを上げることが不可能なように(危険です)、英語を読んだ経験値の少ない人が速く読もうとしても、それは不可能な話です(絶対にやってはいけません)。
リーディング300点レベルでも立派な初心者ですから、コツコツと経験値を増やしていきましょう💪
・リーディング100~200点の人は、パート7の入門書として使える!
・リーディング200~300点の人は、多読用に使える!
・たくさん読んで、たくさん経験値を得よう!
RPGよろしく、クリアしたらまた最初から
1回やって終わりは原則アウト
どんなテキストを使うときにも、それから男女の仲にも言えることですが、1回やって終わりは原則アウトです🙅♀️
レビューを書くためにちょろっと中身を見ておくか - という人だったら1回やって終わりでもいいですが、スコアアップが目標なのであれば当然2回以上は繰り返すべきです。
1回目には、知らなかった単語と、正しく読めなかった英文にマーカーを引いておくのがオススメです。
自分が知らなかったこと・理解できなかったことを記録しておくのは大事なことです。
もちろん知らなかった単語は覚えないといけませんし、理解できなかった英文は、理解できなかった理由(例:熟語を知らなかった、単語を見間違えていた)を解明させたうえで、正しい解釈を頭に叩き込むべきです。
2回目では、1回目にチェックをつけたところが理解できるようになっているかを確認しながら、最初から全てやっていきましょう。
1回目で学習したことが記憶に定着しますし、それから1回目では気づかなかった穴が見つかるかもしれません。
話は逸れますが、ストーリーを進めるRPGゲームをやったことはありますでしょうか。
有名なところだと、ポケモンやドラクエですね! 私もその2つはよく遊びました✨
そのRPGゲームなのですが、1回やってクリアしたあと、もう一度セーブデータを作って最初からやったことはありませんか? そして1回目とは違った進め方をしてみたり、新しい発見をしたりしたことはありませんか?
その経験がある人は、英語のテキストを繰り返すべきだという理由が分かるのではないでしょうか。
2~3回やれば、チェックしたところも頭に入ってくると思います。
この初心者特急でパート7の勉強法を確立させたら、あとは「公式問題集」に取り掛かりましょう。レベルが上の問題集を、同じ要領で進めていってください。
もちろん公式問題集も、「クリアしたらまた最初から」が原則です。
・1回やって終わりは原則アウト!
・初心者特急を卒業したら、公式問題集へ進もう!
まとめ
★★★★★(満点):パート7の対策はこれで始めよう!
ちょうどいいレベルの英文をたくさん読みたいな、と思っている方には強くオススメできますね。
私はこのレビューを書くにあたって、テキストを2周やってみましたが、いい練習になりました✨
普段から難しい英文を読むことが多いのですが、こうして基礎的なものに立ち返ると、ふと初心を思い出すのです。
TOEIC900点前後だった頃は、いつも上ばかりを見ていて、実力を上げるために難しいものにチャレンジしていかないといけないと思いこんでいたのですが、TOEIC満点を取るようになってから振り返ってみると、自分が立っている土台のことも考えてあげるべきでした。
つまり、基礎をもっと大事にすべきだったと。
私は塾講師をしていた時代があり、そこで中学英語や高校英語を日常的に目にしていました。今にして思えば、それが良かったのかもしれない。英語の基礎がしっかりと固まり、TOEICの英文に対する理解度がグッと深まりました👍
書店で「初心者」と書かれたテキストを見ても素通りしている人は、スコアを追い求めるのに必死なあまり、基礎に目を向けるのを忘れてしまっているのかもしれません。
スコアアップのヒントがそこに隠されているかもしれないのに。
上級者はともかく、リーディングが100~300点あたりの人は、この『初心者特急 パート7』をやってみる価値はあると思います。
それからリーディングの経験値をたくさん獲得したい方も、ぜひチャレンジしてみてください😊
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
皆様のテキスト選びの参考になれば幸いです!